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YESを勝ち取る伝え方

ベルギー在住のコンサルタントが伝授する世界で使えるコミュニケーションの秘訣

妥当な報酬額を知るには

英語の面接

面接を突破し、採用が決まったら、次は雇用契約内容の交渉が待っています。日本の外資系企業で働く場合は、これまでのお給料をベースに話が進められるでしょうが、海外にある企業で働く場合は、日本で住む場合とは状況が異なるので、注意深く交渉を進めていかなければなりません。

 

だいたいどのくらいの報酬なら妥当なのかを知るには、その国での標準生活費、税金、為替などについて、調べておく必要があります。

 

赴任先での生活費を推定するには、NUMBEOExpatistanの都市比較が参考になります。どちらのサイトも、赴任先の都市(例:ブリュッセル)と今住んでいる都市(例:東京)を入力すると、詳細の比較が表示されます。

 

例えば、NUMBEOのデータによると、外食費以外は東京の方が安く済みそうです。しかし、税引後の手取りのお給料は、ブリュッセルの方が低いので、生活費が東京よりも低くても、実際のところは、東京ほどお金が使えないということがわかります。

 

ベルギーは所得税率が高く、個人所得税は、平均で40%を超えます。ですから、額面で日本のお給料を超えていても、手取りになると日本のお給料を下回るという現象が発生します。しかし、外国籍者は「Expat」という税法上のステータスを獲得すると、最初の5年間は、所得税の計算から控除される金額が増える制度があります。

 

ベルギーの場合、税金対策として、スーパーやレストランのみで使える「ランチ・パス」、環境保護商品が購入できる「エコ・パス」、そして、美術館やジムなどで使える「カルチャー・パス」などと呼ばれる金券を支給する会社がたくさんあります。これらをすべて足すと、年間で2000ユーロを超える金券が支給されることになります。

 

さらに、一定以上の役職には、会社から通勤用の車が提供されます。BMWやAudiなどの高級車種で、ガソリン代や洗車代も、コストとして支払われます。

 

一方、ドバイではアパートの家賃がとても高いのと、タクシーか車で通勤するのが一般的なので、家賃と通勤費の補助が出ることが多く、家賃と通勤費の補助を合わせて、お給料の30〜40%というのが外資系企業では一般的な数字です。

 

こういったお給料以外の支給品や補助金は、現地採用と駐在員では大きく異なるので、現地採用された人に話を聞いてみるといいでしょう。

 

また、為替が変動するので、今現在で納得できるお給料が提示されたとしても、外貨建てでは額面が変わらなくとも、日本円に換算したら、思っていたほどの額にはならない場合も出てくるので、心づもりが大切です。

 

お給料の額面だけで判断せず、様々な観点から総合的に判断して、納得できる額かどうかを判断しましょう。